煮るよ。

#煮るよ

2021-09-05 いちじくジャム

簡単と噂のいちじくの自家栽培は、いまだに実現してない。鉢で売ってるから買えばいいだけなんだけどね。


ということで今回も近所の八百屋で買った愛媛県産の、おそらくドーフィン。比較的固めで大粒の品種は、輸送や保存、店頭での陳列に向いている。農産物のサプライチェーンは奥が深い。

要するにいちばん普通に売ってる品種だが、割ったときに見える白い部分がけっこう多い。

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これは煮ても溶けない。ザクッと取り除いてしまうのも手だが、今回は敢えて残していちじくを見た目にも丸ごと味わう。

ただ、大きな塊として残すと食感的にもビジュアル的にも邪魔なので、いつもはザク切りって感じのところ今回は薄切り(銀杏切り)に。なお上の写真はかわいいからと思って半割りにして並べたけど、銀杏切りなら完全に余計な手間でした。

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いちじくの重量の70%のグラニュー糖をはかり、半量を混ぜて鍋に入れて点火。

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すぐに水分が出てくるけど、焦げないように混ぜながらグツグツ煮る。灰汁が出てくるのをだいたい掬ったらいったん火を止め、好みで潰しながら馴染ませる。火を止めるのは煮詰まりすぎないようにするため。

適当なところで再度点火し、残りの砂糖とレモン汁を加えて少し煮詰める。レモン汁を入れるとサッと赤色が鮮やかになるのが楽しい。まじでジャム煮の楽しいのこういうとこ。

最後に、赤ワインを加えて煮立てたら出来上がり。

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いちおう、外側の見た目で赤い実を選んで買ってきたので、いい感じにきれいな赤色に仕上がって満足。白っぽいいちじくで作るともっと褐色っぽい感じになる。

砂糖を70%入れたわりには、ゆるめの仕上がりとなった。赤ワイン加えたからかもしれないし、いちじくはこんなもんという気もする。


いちじくジャムを作るときに気をつけたいのは、食べて美味しいいちじくを使うこと。身も蓋もないが、美味しいいちじくで作れば美味しいいちじくジャムができるし、美味しくないいちじくでは素直に作るとあんまり美味しくないいちじくジャムができる。基本的にいちじくジャムはいちじくと砂糖だけのレシピになるので、材料の味がそのまま反映される。特にいちじくはたまにハズレがあるので、煮る前に試食をオススメしたい。

試食して美味しくなかったときは…はちみつたくさん入れるとコクが出てなんとかなったりはするかな…。あとはワイン煮みたいにしてしまうとか、干す、とか…?